書評 – グーグル、アップル、マイクロソフトに就職する方法

グーグル、アップル、マイクロソフトに就職する方法』を読んだ。

この本の著者が『世界で闘うプログラミング力を鍛える150問』と同じであると知り、興味が湧いた次第だ。

いくつか学びがあったので、ここでメモを残す。

よい履歴書の書き方

履歴書にかっちりしたフォーマットは存在しない。「x年y月にz大学を卒業しました…」のような退屈な記述ではなく、もっと自分をアピールできる内容を書く方がいい (「z大学」がよほどネームバリューの高いものでない限り)。

独特な履歴書を会社説明会に持ち込んだ、アレックスという大学生のエピソードが面白かった。

説明会で何百人もの応募者と話した後は、リクルーターの側は誰が誰だか混乱してしまう。だがこれまでに一人だけ、際立っていた応募者がいた。アレックスという大学二年生である。彼はこれまでに書いたプログラムのポートフォリオを持参し、その中からとくに重要な四つについてスクリーンショットを用意していた。おかげで会話は大いに盛り上がったものである。

確かにビジュアライズされた形で仕事が見える方が、ぐっと理解が早くなるだろう。

また、数字を用いて実績をアピールすることの重要さにも触れられている。本書で取り上げられている、履歴書の悪い記述とよい記述の例を引用しよう。

(悪い例)
クラッシュレポート機能を実行し、クラッシュの主な原因三つを解決した。

(改善例)
クラッシュレポート機能を実行し、クラッシュの主な原因三つを解決して、顧客からの苦情件数を45%減らすことに成功した。

改善例の方であれば、仕事のインパクトを客観的に伝えることができる。

想定質問表

面接で過去のプロジェクトについて聞かれたときのため、想定質問とプロジェクトをマトリックスにした「想定質問表」があるといい。具体的な例を引用しよう。

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最も困難だったのは? 時間とコストのバランスをうまくとること システムの最下層を入れ替えること
学んだことは? あまり欲張りすぎた設計は非現実的である エンジニアの目標はマーケティングの目標と衝突しがちである
プロジェクトの波及効果は? 経営陣にプロジェクトの重要性を再認識させた 予算配分の決定方式を変えさせた
意見対立はあったか? 現状維持派と対立した 自称専門家を説得するのが面倒だった
失敗はあったか? 事前に十分な根回しをしておかなかった 従属要因の分析が不十分だった

こういう表を作ることで、他人に対して仕事の説明をしやすくなるだけでなく、自分自身の仕事について振り替えることもできるだろう。

まとめ

いくつか学びもあったものの、自信を持って他人に勧められる本ではないと感じた。情報が北米向けなところが難点だ。「電話面接」や「州ごとの所得税率の差」などは、日本人には縁遠いだろう。面接の質問内容のサンプルが載っているのは魅力だが、これに関しては同じ著者の『世界で闘うプログラミング力を鍛える150問』の方が詳しく書かれている。

もし北米で働いてみたいのであれば、この本の内容は参考になるだろう。そうでない場合は、エッセンスを抽出して噛み砕き、ディテールは取捨選択する必要がある。

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